不倫発覚2

飛行機で約1時間半ほど、妻のいる街に到着しました。

もちろん妻の部屋にも何度も来たことがありますし、彼女の好きなお店やレストランにも連れてって貰いましたし、プロポーズもこの土地で行いました。だから、私はこの街が好きになっていましたが、こんな気分でこんな状況で来ることになると考えたことは一度もありませんでした。

 

妻は、憔悴し切った顔で私を出迎えました。

 

その日の午前中、妻と不倫相手の奥さんは直接会うことはなかったのですが、午前中ずっと電話をしていて、かなり攻め立てられ、粗暴な口調で様々な命令をされたようでした。

例えば、月曜日会社に乗り込む、反省を見せるために坊主にしろ、美容院を予約しろ、といったように。

 

不倫について、妻はこのように述べました。

 

・相手は会社の先輩。

・セックスは半年前から月一回程度、食事はかなりしている。

・この部屋でもしたことがある。

 

一番辛く、侮辱されたと感じたのは、この不倫相手に私が会ったことがあるということでした。

3月頃、私が出張で妻の街近くまで行き、そのまま妻の部屋に泊まることになった際、会社のお世話になっている先輩が会いたいと言っているという話から、飲むことになったのですが、その時に会った先輩でした。

その時には、もう二人は関係を持っていた訳であり、その状況にも関わらず私を会わせたのでした。その不倫相手は私に名刺も渡してきました。

 

私はその時、妻はいい先輩に恵まれているなあと感じました。営業の仕事なのでガンガン後輩に飲ませるような人種かな、と思っていましたがそんなこともなく、人当たりのいい人だと思っており、礼儀としてお礼のメールもした相手でした。(返事は来ませんでしたが)

 

また、妻はこのように述べました。

 

・理由はさみしかったから。一番お世話になり頼りにしていた先輩が異動になり、仕事の相談を出来なかった時に、不倫相手が相談に乗ってくれた。

・一番最初にセックスをしたときに、誘ってきたのは向こう。ただ、一度だけこちらから誘ったこともあった。

・お互い既婚者と分かっていた。ラブラブごっこのようなやり取りもした。

 

聞きたくも、想像もしたくない話でした。衝撃、怒り、悲しみ、吐き気、頭痛、いろんん感情や感覚が襲ってきました。

 

今後について、妻はこのように述べました。

 

・本気になったことはない。向こうもそうだと思うが、あくまで遊び。

・私としては、あなたとやっていきたい。本当に申し訳ないと思っている。

・あなたが望むなら、仕事を辞めることも考える。けじめのために、あなたの両親に謝る。

 

私は、この日は状況を把握するための一日だと考えていました。不倫の具体的情報や状況をまだ何も手に入れていなかったためだったからで、これからどうするかについてまで考えが至っておりませんでした。